クックパッドの開発コンテスト24に参加した(初動編) #24contest

去年は楽しそうだなと思って眺めているだけだったから、今年は参加しようと思ったのでした。
今日は私が参加しようと思ったところから、チームを組むところまでのことを書きます。書くぜ。

0. 参加すると決める

いろいろなきっかけがあって、自分に対して「参加しなければ不幸になる」と思いこむ呪いをかけてしまったので、今年は参加しなければならなかったのだった。デッド・オア・参加 みたいな心理状態だったので参加を選ぶしかなかった。モチベーションからネガティブスタートだったので考えこむことが多かった。

ハッカソンのことを考えていた

なんか色々ときっかけがあって、今年はハッカソンのことをたくさん考えていた。楽しそうなのを外側から眺めるのはつらい。やってみてもつらそう。どうすればいいんだろう、みたいなこととか。なんでつらそうって思うんだろう、とか。
私がハッカソンに対して持つ恐れはただただ「がっかりするのではないか」ということだ。自分に。
「何もできなかったけど楽しかったー!」ってなれば良いんだけど「何もできなかった」で終わる無力感の学習をするのがめちゃめちゃ怖い。そこから立ち直れない自信がある。メンタルタフネスお豆腐並だ。
だから私は、やるからには成功体験にする必要があった。

1. 成功を定義する

必ず成功するためにはハードルを下げてかからねばならぬ! めいっぱい下げるのだ! ハイハイで跨げるくらいに!

成功の定義するときの決まりをつくった

他者を意識しない成功にする

そもそも勝負事がものすごく苦手だ。ライバル視されるのもするのも苦手。他人が関わる悔しい気持ちは嫌いだし憎いし消すために色々したくなる。なので勝負を回避したくて、それには他者を回避するのが一番手っ取り早い。だからコンテストの性質がある目標はダメ。競うとかダメ。自分が中心じゃないとダメ。

技術と遠い成功にする

できること少ないので!!

成功を定義した

ゆるく楽しくやる

時間と比較のプレッシャーが苦手で、ハッカソンはそのどちらもあるから苦手意識が強いのだと思う。成功体験と思うには絶対的に楽しくなければいけない、楽しいにはゆるくなければいけない、だからゆるく楽しく!

最小単位のおもしろさをみつける

アイディアソン&ハッカソン に行った時に得た気付きの中で、私がハッカソンをするときに大事にしたいと思うこと。これは意外と難しくて、最小単位が壮大過ぎて最小じゃなかったり、「おもしろさが生まれるところ」じゃなくて「おもしろさを生み出すであろう動作」を最小単位と勘違いしてしまったりする。これを大事にしたいと思うのは、すごく楽しいから。結果間違っていたとしても間違いに気付いた瞬間がすごく楽しい。「あっ ここじゃなかった!」って気付いたとき フォー! ってなる。これは意識してやろうとするだけで楽しくなるから、すごく大事!

2. メンバーを決める

最終的には一人でも参加しようとは思っていたけれど、成功に辿り着けない感じがするので、できるだけ一人では参加したくなかった。

一人で参加したくない

一人で参加すると考えた時に、成功するイメージがまったくもてなかった。技術的な自信の無さが大きく、デジタルで叶えたい夢も持っていないので、いざテーマが発表された時に動けるイメージがまったくない。イメージの結果がゼロなら良いんだけどマイナス方向に振りきれていて、夕方の薄暗い時間に、電気をつけない部屋の中で、一人で陰鬱として泣きながらひっそりと諦める様子まで頭に思い浮かんでいた……(暗)
マイナスのイメージはまったく払拭できなくて、それだと本番も間違いなく引きずられる。なので、一人では参加したくなかった。

仲間をあつめたい

もともとチーム開発への興味が強いのと、一人で参加したくないのとで、仲間を集めることにした。

チームというものへの興味

私が仕事で開発をする時、何よりも重要なのはチームだと思っている。なぜならば私は一人では開発できないから。
チームっていうのはおもしろくて。人が一人欠けたり増えたりするだけで、空気が変わる。人が同じでもとりまく環境が違えばまた変わる。なのでどこへ行っても毎回新しい。メンバーの隠れた役割がみつかるとおもしろい。チームにあわせて自分の形が変わるのもおもしろい。自分が入ったことによってチームが変化するのもおもしろい。よくわかんないけどすべてがうまくいくように、ハマるタイミングがあるとすごく楽しい。
単純に人に興味があって好きなのかもしれない。

仲間がいればきっとできる

私ひとりじゃマイナスだけど仲間がいれば成功イメージができる

  • ちゃんと作品として形にできそう
    • ハッカソンっていうのは時間が限られていて、だいたい今できることしかできない
    • 自分だけだとできることが少ないけれど、知識が違う人と一緒にやれば表現できる範囲が増えそう
  • ゴール前に諦めずに最後まで頑張れそう
    • 一緒に考えたりできるから、多少の停滞があっても停止してしまうことはなさそう
    • ゴールできなくてもチームでやったっていう成果が残るから頑張れそう

「いっしょにやらないか」

もひゃ氏 と みぃお氏 に声をかけた。

みぃお(@ayako119)

GGJでおせわになったときになんかすごかったけど私はあまり力になれなくて、今度何かやるときはプログラマとして一緒に って思ってその時が来たのだったーー

もひゃ(@onjiro_mohyahya)

もひゃのスキルは全然知らないんだけど、もひゃが感動したことをきくと感動が伝染して感動するので共感値が(私から一方的に)高い感じで、今度何か感動しそうなことを一緒に って思ってその時が来たのだったーー

おいしいものをつくって食べさせてくれる ※重要

きっかけはぬRuby

Rubyのあとお酒飲んで良い気分になって誘った。チームの半分はお酒の勢いでできています。
誘うときに伝えたのは「いっしょにやらないか」っていうのと、「けっしてがんばらない」っていうことだった。

「けっしてがんばらない」

あとに糧になろうが何だろうが、いま失敗したくないし成長とかチャレンジより精神安定をはかりたい。
期待したり競ったりがんばったりっていうのを念頭におくのはそれだけで私はつらくて失敗に近い感覚になる。
完成したら嬉しいし目指すのもいいんだけどけっしてがんばりたくない。ゆるく楽しくできる範囲でやりたい。
そう言ったらふたりは うんうん、いい、いい って言ってくれたから一緒にやることにしたのだった。

それから、ゆるく楽しくするために「普通の生活の中にハッカソンを入れる」を目標にした。
食事はおいしいものを食べて。夜は寝る余裕があるくらいのもの作りたいね、みたいな。

「当日は時間ないからコンビニ弁当とRedBullかn「アカン!(かぶせ気味) もひゃにおいしいもの作ってもらうんや!」

初動編おわり

回避するとき全力で

こうして最初のことをふりかえってみると、私にとって、自分から「いっしょにやらないか」って言うのは必要なことだったのだと気づく。自分でやると決めて、どうやったら自分の中での成功に達成できるか考えて、そのために動くということ。私はコードで成功に近づける自信がないから、コード以外のアプローチで成功に近づく必要があったのだったーー。
結構な逃げ道であった。

書いたことと実際におこったことで違うこと

この記事の中では、参加決意するときに成功定義を意識しているけれど、実際には少しずつ心のなかに固まっていったもので、「成功」という単語で意識したのはコンテスト終了後だった。メンバー決めの章でだいぶ暗い気持ちが出ているけれど、それは成功定義が固まっていなくてハードルが高いままだったからこその不安だったのだーーー。

次回予告

気が向いたときに準備編みたいなの書こうかなー。